私はファイナンシャルプランナー(FP)です。
今年の年末年始は、新型コロナウィルスの影響で、ステイホームを心がけ、静かに過ごしました。その後、緊急事態宣言も発令され、普段のような活動が行いにくい状況が続いています。このようなときは焦っても仕方がないので、ファイナンシャルプランナー(以下FP)について、改めて考えてみました。
「ファイナンス(finance)」という言葉の語源はラテン語のfinis(終わり)だそうです。英語の「finish(おわる)」やフランス映画の最後に出てくる「fin」と同じ仲間です。「(支払が)完了する」「(精算が)終わる」といったところから、「ファイナンス(finance)」=「財務」といった意味になったようです。さらには、「終わり」から「これ以上ない」「最上」とイメージが拡がり、「fine(すばらしい)」という言葉も同じ語源から生まれたようです。
今まで我々FPの仕事は、お客様のライフプラン(夢)の実現のため、ファイナンシャルプラン(お金の計画)を立てて、お客様の相談に乗ること、だと思ってきました。これは間違いではありませんが、上の語源を見つけたときに、これだけでは足りないのではないかと感じました。
ライフプラン(夢)は一生続きます。なにかの金融商品の販売が出来ればそれで終わりではありません。FPもお客様の人生に「最後まで」寄り添う存在であり続けるべきです。
ファイナンシャルプランを立てて、アドバイスをしただけでは、お客様の人生は変わりません。プランした内容で運用や保険加入などの実行を「最後まで」責任を持って行い、見守り続けることが必要です。
FPにご相談に来られる方のなかには、いろいろなところで既に相談をして、結局よく分からないまま様々な金融商品をお持ちの方もいます。FPに相談したら、お客様はしっかりと理解でき、信頼していただける。そんな「最後の」「fine(すばらしい)」存在でありたいと思います。